採用は、ひとつの仕事ではなかった
良い採用は、要件定義からソーシング、評価へと一直線に進むことは決してない。各段階で見つかる事実や、そこで得られる市場への洞察が、ひとつ前の段階をやり直させることがある。だからこそ私たちは、何もかもをひとりでこなす単一の Agent ではなく、互いに協力し、議論し、時に異を唱え合う Agent Team を Mira に率いさせることにした。
MiraDay を作る過程で、私たちが何度も立ち返った問い、そして数多くの優れた採用担当者と話し合ってきた問いがある。良い採用とは、実際にはどのように起きているのか、ということだ。
採用担当者が難しいポジションを引き受けるとき、仕事はたいてい要件定義から始まる。JD 単体で十分なことはめったにない。なぜ会社がその人を採用しようとしているのか、チームが何を達成しようとしているのか、Hiring Manager が各要件で本当に言いたいことは何か、ブリーフのどの部分が必須でどの部分が実は交渉可能なのか、採用成功とはそもそもどんな状態を指すのか、そしてソーシングの戦略はどうあるべきか。それらを理解する必要がある。
そこまで来て、ようやくソーシングが本当の意味で始まる。そして進めるうちに、検索の方向は変わり続ける。時にはそれが、役割そのものについての最初の理解まで変えてしまうこともある。
検索を始めた時点では、非常に具体的な理想の候補者像を思い描いていることもあるだろう。しかし市場でしばらく動いてみると、最も強い候補者たちがその像とはかなり違って見えてきたり、必須だと思っていた要件が検索の幅を狭めすぎていたことに気づいたりする。これは、埋まりにくい技術系ポジションやシニアリーダーシップの検索で特によく起きる。
そこで検索の範囲を広げ、見つけた候補者一人ひとりをより丁寧に見ていくことになる。履歴書が有望に見えた人でも、実際の経験を読んでみると合わないとわかることがある。逆に履歴書では目立たなかった人が、想定以上に良いフィットだったとわかることもある。そしてこうした発見のひとつひとつが、また検索を変えていく。
これこそが、優れた採用担当者が実際にやっていることだ。プロセスは、要件定義からソーシング、評価へと一直線に進むものではない。ある段階で発見したことが、次の段階への向き合い方を変える。そして時には、要件を考え直すために最初に引き戻されることもある。